不動産会社のできる営業はたいてい独立する。20代で自分の不動産会社を立ち上げる人も少なくない。
最近では、投資家(大家さん)も仲介手数料削減とネットワークを活かすため、宅建業をとる人がいる。
宅建業にはメリットがあるのはたしか。
開業資金は必要だが、極力おさえて小さく始めることも可能なので、宅建士の資格さえあれば、自分だけで開業することもできる。
不動産屋になるメリット・デメリットは以下のような感じ。
【メリット】
・賃貸、売買で仲介手数料をいただくことができる
・レインズ(業者DB)を使える
・銀行のプロジェクト融資を受けることができる
・短期で転売してもOK(個人だと業とみなされる場合あり)
【デメリット】
・開業資金が必要(全日の場合、開業費が約115万円、年会費が約7.5万円)
・宅建士をおかないといけない
・専用の事務所が必要(全日の場合、後日、事務所で面談あり)
・宅建業法の適用をうける
・自ら売主の場合、契約不適合責任免責ができない
知り合いの飲食店経営者は、個人の複数ある不動産を管理するための法人を作り、その法人で宅建業をとった。
飲食店経営者の物件を売る時、売主の仲介手数料は実質なし。
所有物件の売り上げが順調なので、管理会社の手数料を節税目的で高めに設定するなど、うまく調整しているらしい。
費用や責任を考え、あえて宅建業を取らず「アドバイザー」として活動している人もいる。物件をお客さんに紹介し、成約したら不動業者から手数料の分け前をもらうという方法だ。
ただ、名刺に「アドバイザー」とか「コンサルタント」と書いてあるより、「〇〇不動産+宅建業の免許番号」が書いてある方が社会的信用は高いと思う。
まぁ、不動産は一種のネットワークビジネスで、信用が価値なので、新規のお客さん以外で名称を気にする人はいないのかもしれないけれど。