気づけば不動産業界の人

成り行きで不動産を仕事にして早20年。賃貸管理、収益物件の売買仲介、自分の物件で民泊運営など、気が小さいのにいろいろ経験しています。

【大家の責任】不動産投資の落とし穴

不動産投資は、銀行から融資を受けられる場合が多く「レバレッジ」がきくとか、一度仕組みや管理体制ができたら「不労所得」と言われている。

会社員でもできるし、たしかに入口の物件選びさえ間違えなければ、事故がない限り大きな失敗はあまりない(はず)。なので、参入者が増えているのが現状。

最近、格安築古戸建てのDIYが流行っているようだが、人に貸すには心配な物件を見て、事故があった場合の貸主の責任が気になった。

築古戸建てを安く買ってDIY?というか自己流リフォームで直して客付けしようとする人の様子が楽待の動画で紹介されている。

正直「これを貸す気か?」というレベルで、建物の素人がやるべきではないと個人的には思う。

 

貸主の責任といえば、擁壁も大事。

以前、調査した物件は傾斜地の上の方に建っており、周辺は行政からがけ崩れの危険だったか警戒地域に指定されていた。

結構な面積の擁壁があり、この保守管理の責任もオーナーにあるため、断念。

何か起きる前にお金をかけて修繕するのは心理的ハードルが高く、かといって事故が起きてからではもちろん遅い。

ブロック塀くらいであれば、予算つくって修繕しちゃおうと思えるけれど、擁壁は手強い。

健美家にアップされている岡元さんのコラムがわかりやすい。

不動産を所有し貸すという行為は、賃料をもらうという権利だけでなく、安全に貸すという義務・責任があるということがよくわかるコラム。